実習最終日に、子どもたちへ渡すプレゼントの作成を行っていました。
この三週間、先生だけでなく、子どもたちにも本当にお世話になりました。
私が分からないこと、できないことでも、子どもたちはできるし知っている。
だから、子どもたちを頼ることもたくさんありました。
そのおかげで、沢山のことを学ぶことができました。
その気持ちだけでもと、プレゼントを作っています。
参考にしたのは、私が小学校の時にきていた実習生さんからいただいた贈り物で一番大切にして、心に残っているものです。
私にとって、かもしれません。
けれど、本当に嬉しかったし、それがきっかけで、私の今いる大学に興味を持つことができたのです。
そのころから縁はあって。
だから、自分ができる感謝の表し方をもって、子どもたちに渡したいなと思います。
この二週間目の実習で、とてもためになるお話をいただきました。
プレゼント作りをしているときにも、思い出す言葉。
ハードな実習で体調不良の人が何人か出てしまったときにいただいた言葉。
「教員とは麻薬である。頑張れば頑張った分だけ、子どもたちが反応を返してくれる。だから、知らないうちに頑張りすぎてしまっていて、ボロボロになる。だから、一つの授業に全力投入をして、その後燃え尽きるのではなく、一年という単位で見て、ここまでやるというのを決める。」という言葉。
本当に大切だと思います。
全力でやれば、子どもも返してくれる。分かります。
けれど、その麻薬にははまらない。
全力でもってやっても、その陰で幸せでない人がいる。
例えば先生の家族。例えば、どんなに頑張っても授業に関心がない子どもたち。
頑張れば、極限まで子どもたちの退屈さを減らせるかもしれない。
話を聞いてくれない子どもたちが極限までいなくなるかもしれない。
けれど、私は学んだ。それだけでは、どうしても「全員達成」はできないこと。
教員は、すべての子どもに、一対一で変えることなどできないこと。
けれど、その仲間たちなら、それが可能なこと。
そして、それができるのが『学び合い』で、それは教員すら余裕をもって、幸せに暮らせるということ。
だから、私には、その教頭先生の話が、本当に納得できるものに聞こえて。
だから、私は教員という麻薬にははまらない。