今日もイワシ、はぐれてます。

海のような広い心で。

集い

昨日は、高校時代に、部活の仲間が亡くなってから5年ということで、バドミントン部の仲間たちで彼の家に行ってきました。

それぞれが大学に進学したり、就職したりでしっかりと人数が揃って行けるのは高校以来。

 

久しぶりに会う人もたくさんいました。

けれど、三年間全力で部活に取り組んで、協力し合ってきた友達。

部活という括りがなくなったとしても、ずっと仲良くしていける関係。

 

高校時代にも、部活だけで相当な数の思い出や大変だったことがあります。

けれど、それを一緒に過ごした友達はかけがえのないものであり。

 

久しぶりに会えて、本当にうれしかったです。

彼の家に行って、また手を合わせることができたこと。

彼の家族と高校の時の思い出話をたくさんできたこと。

本当に良かった。

 

みんなかわっていなかったけれども、しっかり大人になっていて。

話すことも、今までのことだけでなく、これからのことも。

 

自分以外の人の人生を聞くのがとても好きです。

みんな方向がばらばらだから、いろんな話を聞くことができて。

自分も実習の話を土産話にして。

 

もう、そういうこともたくさん話せるようになったんだなぁと思いました。

それぞれが、それぞれに場所で頑張っていて。

でも、久しぶりに会えばいつでも以前に戻れるような関係。

 

部活をやっていた時は、勝ちたいとか、試合とかそういったことを全力で考えるけれど。

終わってみて、残るのはやっぱり一緒に頑張っていた仲間たちで。

 

こういう関係って本当に素敵だなぁと思います。

将来ずっと残っていくような、そんな関係。

本当に温かくて、幸せな時間でした。

 

こういうのを、子どもたちにも作ってほしい。

勉強だけを一人で必死に頑張るだけでは手に入れられないもの。

つながりは、大切だし自分にとって有用でもある。自分を優位に立たせるものでもあるのかもしれない。

けれど、その根底は、温かさとか、幸せとか。

そういうものであるのかもなぁと思ったり、そうあってほしいなぁと思いました。

頁15 決意

 

無事、実習が終わりました。学んだことはまた今度つらつら書いていきたいと思います。

 

本当に多くの人にお世話になりました。学校全体、実習生、クラスの子どもたち、先生がた。

 

本当に素敵な人ばかりで、感謝しかありません。

 

 

この実習で決意したことがありました。

私の教育に対する原点は、常に小学校にあります。

けれど、どうしても小学校の先生が務まるとは思えていなかったのです。

副教科への苦手意識、子どもたちとの関係性などなど。

 

けれど、とても素敵な場所でした。忙しそうでしたが、先生方は団結力があって。

子どもたちの人数も、おそらく最大規模でしょうが、それでも上手くできました。

 

なにより。『学び合い』は、上手くいくし、何の教科でも、どの学年でも可能だと確信することができたことが大きいです。

 

教員個人の能力では、どうにもできない。

けれど、子どもたちならば、できる。集団として。

そして、先生方も『学び合い』であり、つながりなのだと。

自分のできないことは、他の人に頼ればいい。その分なにか役に立つことができる。

努力をする。

 

そういった関係を保てれば、なれると確信しました。

 

本当になりたい職種が決まって。

最終日。

実習生長として、様々な人にあいさつをすることがありました。

校長先生は、私が小学生の時から知っている方でもあり。

 

私が地元出身で、地元で教員になろうと知ってる方ばかりだったため、

「一緒に働くことを楽しみにしています。」

「一緒に『学び合い』をしましょう」

と言っていただけました。

校長先生からは一言、

「また。」

という、本当に嬉しい言葉をいただきました。

傲慢にならず、子どもたちの幸せを願いながら、この地で教員をしていく。

 

その決意が固まりました。

今度は実習生としてではなく、支え合いながら協力していくような、

肩を並べて仕事を楽しめるような。

次は「先生」として。

 

そのために、まだ学生生活でやるべきことは山積みです。

努力あるのみですね!

頁14 ラスト授業

実習残すは一日。

今日は、ラスト授業日でした。

片方は体育、もう片方は、数学テスト前最後の『学び合い』。

 

体育は、アドリブや危機管理など、意識しながら進行。

基本、262の法則を意識し、その後交流する活動を取ることで、説明した内容を全員が分かるようにしました。

 

結局、聞いている人は聞いていて、聞いていない人は聞いていない。

体裁を整える時間があるならば、その分を子どもたちが学び合える時間にしてあげたい。絶対に、二割が動くことに確信があるし、語りをしっかり、短くわかりやすくすることで、中間層の6割も授業に集中してくれる。

楽しくできました。

 

算数の『学び合い』では、テスト前最後ということで、こちらが課題を指定することもなく、マグネットを用いることもなく。

ただ、学習に使えそうなプレテストを全員に配布し、他に使えそうな教材を印刷して複数種類答え付きで教卓においてきました。

 

最初は、みんなプレテストに真剣になり、個人で解いていましたが、やはりその後はわからなかったところを共有したり、問題を出し合ったり、別のプリントをやったり。

 

自分で何ができるか。自分だけでなく、全員が80点以上を取るために何ができるか。

考えて行動していました。

嬉しかったのは、やはり今まで算数が苦手な子どもたちが、うちに帰ってからも勉強するために残っていたプリントを持って帰ったこと。

あまり周りと関わるのが得意ではない子どもが、自分からホワイトボードをもって問題を出し合っている。

 

全員の頑張りが見えました。声掛けも、必要最低限ですむようになってきており、見取る余裕が出てきました。

本当に、全員がいい表情をしながら、活動をしています。

沢山褒めたい。

 

明日のテストが楽しみです。

頁13 分岐

今日は音楽と算数。音楽は少し『学び合い』を取り入れた形式で学習。

今まで『学び合い』を行ってきたこともあり、聞くときは聞く。活動するときは活動するというメリハリがついてきました。

また、声がけを行ってから、すぐに友達と活動するようになり、そういった姿が多く見られたのがうれしかったです。

少しずつ、今まで話したことのない人とも活動できるようになってきました。

 

関係は無いですが、実習が終わった後でピアノ練習をしていて、その成果もしっかり出すことができたのがよかったです。

 

算数はもちろん『学び合い』。テストまであと2回というところでした。

今までの経過より、課題やめあてを提示した後に行動にうつすのが早くなってきているように感じます。また、ホワイトボードを使って教え合う子供が増えたり、全員達成後も自分たちで問題を作って出し合っている児童が増えてきました。

それとは反対に、遊んだり、ホワイトボードで絵を描いている人も見られました。

最後に、本当に全員達成(80点以上を全員がとること)ができるのか。自分一人で満足していないか。本気で語りました。怒っているわけではもちろんないですが、真剣に、大人と対峙するようにしっかり話しました。

 

明日。テスト前ラストの時間です。教科書問題はすべて出し切りました。

彼らを信じて、課題は出さず「全員が80点以上を取るためにできることを最後までする。」というように語ります。

本当にできると思っているし、信頼しています。

楽しみです。

頁12 全員達成

全員達成。

 

前回はできませんでした。

それを最初の5分で語ります。

全員が静かに、しっかり聞いていました。

自分が何を成すべきか。以前何ができなくて全員達成ができなかったか。

 

すごいなとおもいつつ、おそろしい。

低学年二年生。でも、その時の空間は、相対している感覚的に大人の集団でした。

二割のはずが10割。

全員が反省し、どうするべきか考えていました。

 

そこからは早かった。

語りで、自分の仲の良い人とだけ話していても全員達成できないこと。

時間内に全員達成を目指すには、もっと頭を使わなければいけないこと。

 

開始の合図とともに、彼らは静かに動き出しました。

 

いつもよりも、穏やかな空間で『学び合い』は進んでいきました。

けれど、確実に分かる人が増えてきて。教える人も、増えてきて。

更に、予習する人も増えてきて。

 

誰に問うても、自分だけが分かればいいとはいいませんでした。

「自分だけじゃないよ。全員達成がめあて!」

 

『学び合い』の影響は他にも。

途中で話を聞くとき。パリッと静かになるのです。

とてもメリハリがついてきました。

おそらく、話す時間、自由な時間が確保されていると知っていて。

そして、話されることの意義、大切さを分かっていて。

だからメリハリがつく。

 

いよいよ大詰めです。

以前から、全員が80点以上をとることをめあてにしてきました。

本気になり始めています。

 

さぁ。明日も楽しみだ。

素敵

三連休ということで、今日も子どもたちに渡すプレゼント作成をしていました。

 

子どもたちの良いところ、思い出を書こうと思っていたんですが。

一人ひとり考えていくと、それぞれとの思い出、良いところがたくさんありすぎるんです。

 

もちろん、休み時間や授業中など、平等とまではいかなくても、一人ひとりと関わって、話して。そういった時間を実習中に取ることができました。

だから、メッセージを書くときも、苦労は何もありません。

 

問題は、良いところがありすぎて、書ききらないところです。

 

そして、それは遊び以外で、『学び合い』を通して見えた子どもたちのいいところです。

一斉授業型でやっていたとき、正直頭で思い描くストーリーをなぞることに集中していて、子どもたちというよりも、自分の脳内ばかり見ていたように思います。

 

けれど、『学び合い』では、私はフリーです。

本当に子どもたちの良いところを発見できます。

全体を見れば、そこかしこで教え、教えられの関係が流転していて。

 

ビデオもとっていたので、それを振り返ってみても。

本当に一人一人が素敵な子どもたち。

良いところがたくさんあって。

上手くそれが出なかったり、関わり合いが不十分だとよい雰囲気にならないだけであって。

みんな持っているものは同じで、素直で頑張る子どもたち。

 

だからこそ、私が知らなくても最終的に子どもたち同士の集団内で、互いの良いところを理解し合っていれば何も問題ないのですが。

 

メッセージを書くとなると、沢山書きたくなってしまいます。

褒めてあげたいし、しっかり見ていたよ、気づいてたよと伝えてあげたい。

 

あと一週間かぁ。とても早くて、楽しかった。

残りも、楽しく、感謝して。驕らず、腐らず、したたかに。

贈り物

実習最終日に、子どもたちへ渡すプレゼントの作成を行っていました。

この三週間、先生だけでなく、子どもたちにも本当にお世話になりました。

私が分からないこと、できないことでも、子どもたちはできるし知っている。

だから、子どもたちを頼ることもたくさんありました。

そのおかげで、沢山のことを学ぶことができました。

その気持ちだけでもと、プレゼントを作っています。

 

参考にしたのは、私が小学校の時にきていた実習生さんからいただいた贈り物で一番大切にして、心に残っているものです。

私にとって、かもしれません。

けれど、本当に嬉しかったし、それがきっかけで、私の今いる大学に興味を持つことができたのです。

そのころから縁はあって。

だから、自分ができる感謝の表し方をもって、子どもたちに渡したいなと思います。

 

この二週間目の実習で、とてもためになるお話をいただきました。

プレゼント作りをしているときにも、思い出す言葉。

ハードな実習で体調不良の人が何人か出てしまったときにいただいた言葉。

 

「教員とは麻薬である。頑張れば頑張った分だけ、子どもたちが反応を返してくれる。だから、知らないうちに頑張りすぎてしまっていて、ボロボロになる。だから、一つの授業に全力投入をして、その後燃え尽きるのではなく、一年という単位で見て、ここまでやるというのを決める。」という言葉。

本当に大切だと思います。

全力でやれば、子どもも返してくれる。分かります。

けれど、その麻薬にははまらない。

全力でもってやっても、その陰で幸せでない人がいる。

例えば先生の家族。例えば、どんなに頑張っても授業に関心がない子どもたち。

頑張れば、極限まで子どもたちの退屈さを減らせるかもしれない。

話を聞いてくれない子どもたちが極限までいなくなるかもしれない。

 

けれど、私は学んだ。それだけでは、どうしても「全員達成」はできないこと。

教員は、すべての子どもに、一対一で変えることなどできないこと。

けれど、その仲間たちなら、それが可能なこと。

そして、それができるのが『学び合い』で、それは教員すら余裕をもって、幸せに暮らせるということ。

 

だから、私には、その教頭先生の話が、本当に納得できるものに聞こえて。

だから、私は教員という麻薬にははまらない。