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2025/1/31 上越『学び合い』の会

昨日は、上越『学び合い』の会がありました。

いつもよりも多くの方々がご参加くださり、非常に盛り上がった会になりました。

 

そんな中で、今回は私が話題提供者としてお話しさせていただきました。

練習など特にできずあたふたしていましたが、話題について皆様がフリートークで盛り上がっている姿を見てホッとしました。

 

西川研究室主催の上越『学び合い』の会も残り2回となりました。

残りも少しでも多くの方々の学びにつながるような、そんな会を運営していきたいですね。

 

と言うことで、振り返り。

 

<話題提供①>

今回の話題の一つは、教員数減少と学級数の減少でした。

お話しさせていただいたこととしては、

・近年教員志望者数気減少してきていること、それらがグラフや教育大学生の体験などから実感としてわかること。

・数年後、大規模雇用のタイミングで雇用された教員の方々が定年退職により一気に教員数が減るタイミングが訪れること。

・そもそも出生率が大幅に減少していること

・県内でも、近年4学級以上の高等学校が減少し、小規模な学級編成になってきていること。

 

これらのことから考えて、

・教員数減少の原因と対策

・学校数減少のこれから

と言うテーマでざっくり話題提供を行いました。

 

 

私自身、実際教員数が減少していること、子供が減少していることから、学校の維持ができなくなり統廃合になるのが先か、教員が足りなくなるのが先か、というところかなと思っています。

また、子供の数が減少している中で、さらに学びの多様化学校、フリースクールなど豊富な選択肢ができるようになってきて。

一条校、公立学校が生き残っていく、またそこで教員になる、教員である我々が取っていける方法とは何か。

 

そういった今後の社会や教育、学校について考えていきたいと言うような話題でした。

 

<フリートーク①>

フリートーク①では、話題提供①での内容について、皆様から意見をいただきました。

 

やはり、自分が感じていた教員数減少や学校数減少というのは、学校現場にいる方々も感じているところで。

 

子どもの数が少なくなり、学級数も大幅に減少した、という話も聞きました。

それは、地方だけでなく、都会の方もです。

 

つまり、全国的な問題として学級の数は減少。

 

また、教員不足も非常に問題であるという実感もあるそうです。

今は、誰かが長期的にお休みになったりすると、代わりの教員が足りない状態。

 

やはり、自分が感じていたことは、リアルで起こっていて。

教員不足、子ども不足。

学校が少しずつ回らなくなってきているというのも実感します。

 

では、今後学校はどうなっていくのか。

私の意見として、今現在は一条校がトップで、そこに追従する形、受け皿のような形として学びの多様化学校やフリースクールなどの選択肢が多く増えてきている状態。

 

これが、ゆっくりと横並びになり。

一年や数ヶ月という単位で、子どもたちや保護者の方々の希望に合わせて自由に移動していけるシステム。

 

特に、自分のやりたいことを見つけたらそれに向かって学ぶ。

やっぱり資格などにおいて勉強が必要ならば、一条校

 

そういう選択が取れる社会、学校が面白いし、誰に対してもメリットがあるなと思います。

そういう話をした時に、共感していただくことができて。

 

では、その中で、我々は一条校の教員としてやっていかなければいけないわけですが。

公立学校が取れる、教師が取れる選択とは何か?という話でも盛り上がりました。

 

教員数減少なども踏まえて。

やっぱり、異学年、異教科合同『学び合い』が良い。

 

ある先生は、2クラスで、『学び合い』で自分でやりたい、仲間とやりたい子はこっちのクラスでその時間勉強。先生に教えてもらいたい子はあっちのクラスで勉強。行き来自由。

 

要は、個別最適化と協働的な学びを2クラス合同で行うことで実現しているわけです。

 

これなら、先生に教えて欲しいというこの要望も叶えることができます。

 

また、これは単元ぶち抜き、異教科自由進度学習です。

自分で時間割を決め、決められた日のテストに向けて、各々が進めていく。

 

結局、最終的には教員はその場の管理者、になっていく必要がある。

そうすると、教科の内容は教えない。

 

じゃあ、教員の役割って?

そこがきっと、良い子どもたちの学ぶ環境を整えて行ったり。

 

それこそ、西川先生のような、問答などを通して、

教科ではなく、生き方、生きる知恵を伝えていくことになるのかなと。

 

そういう、学校のシステムを構築して、先生方と協力して、独自性を出し。

尚且つ、体験とは別の、生き方や生きる知恵を伝える場所になっていくのではないか、というふうに思います。

 

 

<話題提供②>

話題提供②については、自由進度学習についてです。

最近巷で噂、というか結構広がりましたが、自由進度学習。

 

実際どうなの?という話や、西川純教授の著書より、『学び合い』✖️自由進度学習って?という話をちょこっと。

 

こちらは、私が実際実践できていないので、考えについて少しお話ししました。

 

いつも思うことですが。

自由進度学習と『学び合い』は相性がいい。

 

自由進度学習は「筒」であると思っています。

要は、天井がなくどこまでもやろうと思ったらできる。

逆にそこがないので、取り残される子は取り残されていく。むしろわからないことからの孤立、学習意欲の低下が考えられます。

 

逆に、『学び合い』の核は『誰一人も見捨てないこと』

 

それが、「底」の役割を果たします。

 

今までは、全員でこの課題を達成しよう!といって、時間より早く終わってしまっている子。

教えようと思っても、すでにその子の周りにはたくさん人がいて、自分のやることのなさを感じて遊ぶ子。

 

そういう場面はきっとたくさんあると思います。

 

それをなんとかするのが、自由進度学習の要素だと思います。

 

『学び合い』実践者の中には、自由進度学習という言葉が広がる前から単元を子供に丸ごと渡して『学び合い』をされている方も。

 

そりゃそうです。

小学校の子供達に、本来の授業では見開き一ページを1時間かけて行うところを、自由に任せて。

 

子供達は、本当は1ページやり切るのに対した時間は必要ないです。

1時間の『学び合い』では、そういう点で天井があった。

 

それを取っ払うことで、先にやりたい子は先にやる。

でも、周りを見て、助けたり、早く自分の課題を終わらせて、教える側に回る。

 

そうやって、うまく回っていく。

 

だから、相性がいいなと思うのです。

 

<まとめ>

今回の会では、結構タイムリーな話題が多かったなと思っています。

今年の教員志望者数の減少は、自治体によってはニュースになったりもしていました。

また、自由進度学習も非常に広まった。

 

教員志望者数の減少、学校数の減少は、いずれ絶対目の当たりにすることになる課題です。

そこで、どう生き残っていくのか。自分には何ができるのか、ということは常に考え続ける必要があります。

 

自由進度学習も。広まってきたから、とりあえずやってみる。

そんな魔法のような実践はありません。『学び合い』ももちろん、はいどうぞ!で、学級が綺麗にうまくいく、建て直せるわけがない。

 

核になる考えや願い、理論が分かった上で実践する必要があるし。

自由進度学習も、良い点悪い点がある。

良いところを組み合わせて、悪いところをいかに他の実践と組み合わせて減らしていくか。

 

そして最終的に、どうすれば子供達の幸せにつながっていくのか。

そこを常に最終ゴールで見据えて、考えていく必要があるなと思います。

 

今回は大変多くの方々にご参加いただきました。

人が増えれば、その分緊張感も、盛り上がりも、学びも増えます。

とても良い経験でした。

 

ご参加いただいた方々、木花さん、運営仲間であるゼミ生の皆さん、ありがとうございました!