今日もイワシ、はぐれてます。

海のような広い心で。

家でも学校でもない第3の子どもたちの居場所。

本日は、千曲市にあるユースセンター オレンジファムにお邪魔させていただきました。

 

午前中は、オレンジファムのイベントとして、子供達が茶臼山動物園に行くということで、私も同行させていただきました。

午後は、オレンジファムに移動して、代表理事をされている中島荘太さんとお話ししたり、実際に活動の様子を見させていただきました。

 

午前の動物園では、子どもたちは元気いっぱい。

動物園に来慣れている子供もいて、道を紹介して来れたり、一緒に動物と触れ合ったり。

 

自分も、小さい頃から動物園だったり水族館だったり、動物を見たり触れ合ったりする場所が大好きで。茶臼山動物園にも何度も行ったことがあったのですが、大人になって見てみるとまた違った見方ができる。

 

昔は、「きりんさん大きいなぁ」とか。「お猿さんいっぱいいるなぁ」と言った動物自体を見ての感想でしたが。

 

今は、同行した現職の方ともお話ししながら行く中で、

「なんでキリンってあんな模様なんだろう?」とか、猿単体ではなくて猿社会に注目したりとか笑

 

なんか、大人は大人できっと楽しめるんだろうなぁなんて思いながら、ちゃんと満喫してきました。

 

 

同行させていただく中で思ったのは、保護者の方のバックアップがすごい点でした。

一緒に活動に来てくださるだけでなく、自分の子供以外も気にかけている姿が多く、そういったところに、「大きな家族」と言った印象を持ちました。

 

また、中島さんの振る舞いも、「先生」というのではなく、ユースセンターとしての役割でもある、「斜めの関係」のような。

私が感じたのは、それこそ縦割り班の班長的な雰囲気。

 

子供達がすごく寄っていくし、本人も楽しんでいるんだけれど、そこに秩序を生み出したり、さらっとルートを決めている。そういうような役割を感じました。

 

 

 

午後は、オレンジファムに移動してお話を。

15時までは、NPO法人としてのユースセンターの役割。

その後は塾としての役割がある場所。

 

実際にオレンジファムにいる子供達はそのまま塾で勉強して帰る子供もいるそうで。

 

 

面白いなと感じたところをいくつか。

 

単純な自分の変化、になるんでしょうけれど。

ゼミに入るまでは、おそらく「学校内」のことについて焦点が当たっていて。

それが、「学校外の教育」に焦点が当たり始めて。

 

それがゆったりと、「社会」に焦点が当たり始めている。

「社会」と言ってもいろいろ。

明確に教育に関係すると言えないところもあるし。

町作りだったり、企業だったり。

 

そうやって、少しずつ、自分の中での枠組みが広がっているのを感じています。

 

 

だからこそ、出てくるお話も、教育系のお話ももちろんありますが、起業のお話や、経営の話も多くなってきて。

まだまだ自分の知識を足りていないというのも感じます。

こういう方面も、副業だったりの話も含めて知っていかなければいけないなと思ってもいます。

 

 

 

さて、聞いたお話を振り返っていくと。

 

まず、中島さんがオレンジファムを作った理由、教育学部から教員にならなかった理由についても知ることができました。

 

そこには、コロナ禍というのが大きく関係していて。

 

でも、すごいなと思ったのは、そんなコロナ禍の中でも、何かを「やめる」のではなく、

何かを「始める」きっかけにしているところです。

 

塾を始めるきっかけになったこと。その踏ん切りの良さ。

塾は、私自身も非常勤講師として、とても楽しみながら働かせていただいています。

 

そういったところで、すごく共感することができました。

 

そして出てきた、「人との繋がり」

やはり、何かを成し遂げたり、継続していくには、人との繋がりがとても大切になることを改めて感じました。

それも、新しくできるつながりだけでなく、昔からのつながり、例えば担任の先生だったり、地域の方々や、もちろん友人たちも。

 

そういう人といることで、いろんな話が舞い込んできたり。

 

そうやって、事業が成り立っているのだなと思いました。

 

 

ですが、事業を行うのもやはり苦労がある。

まず資金の問題。

 

正直、オレンジファムの値段は相当破格だと思いました。

ほぼ、慈善事業のようなもの。

 

だからこそ、それだけで生計を立てるわけにはいかない。

 

やりたいという気持ち、やってあげたいという気持ちだけでは。

自分自身が生きていくことはできない。それは、幸せにには繋がっていない。

そこは。教員としても、人としても。履き違えることはできないことだと思いました。

 

 

また、そこにくる子供達を見ていると。

すごく幸せそうなんです。

 

でも、それぞれが業を抱えている。

オレンジファムにきたばかりの時は、下を向いて本当に苦しそうにくると言います。

 

実際に、今はその子達はそう言った苦しかったことを普通に話してくれて。

そう話せるくらいに、子供達の心の中では落ちていることなのかもしれないけれど、

自分は、どうしても聞いていて苦しくなってしまった。

 

オレンジファムに来て、その子達の笑顔が戻ってきたこと。

本当に嬉しいことです。素敵なことです。

 

でも、やっぱり。そもそもそんな状態になるような学校は。健全とは言えない。

そこを、なんとかしたい。

 

話を聞く中で。子供達は。辛い経験をしていても。

「学校に戻りたい」と思っているそうです。

私はてっきり、今の学校とは見切りをつけて、、、なのかと思っていましたが、そんな簡単な話じゃない。

そこに来ている子供たちも。

何が普通か、なんてことはわからないけれど、あえていうなら普通に小学校や中学校で通っている子供たちと一緒に勉強したい、遊びたいと思うもの。

今の空間も好きだし。でも、本来行く学校がもっと楽しかったら。そこが居場所だったら。

そんなことを考えて。

 

最近では、自分の今後の身の振り方を考えています。

教員になっていくのか。

こういったところで仕事をしていくのか。

はたまた新しい居場所を作るのか。

行政への道も、あるのかもしれません。

 

でも、どこにでも苦労があって。

一人でも多くの子供達の幸せを考えて。

 

自分の軸を見つけて、どこで、どんなふうに生活するのか。

よく考えていくことが大切だと思いました。

 

 

さて。最後に、自分が最近会った人にずっと聞いていることを質問させていただきました。

 

「中島さんの軸はなんでしょうか?」

 

「子供達に、愛のある人になってほしい。自分が愛してもらったから、人にも。」

 

これが、中島さんの持っている子ども観であり、教育観、人生観、なのかな?と、少し知ることができました。

 

 

こう言った事業を立ち上げる理由は様々。

今まで苦しい思いをしたから、そう思う子供達を減らそうとする人もいる。

自分が受けた愛を、多くの子供達に還元したいと考える人もいる。

 

その人の経験や、考えが、生き方、職業につながっている。

 

 

改めて。

働くということがどういうことなのか。

自分にとっての職業、生きていく道とはどんなものなのか。

よく考えるきっかけになったと思っています。

 

 

実際、中島さんとは、3歳ほどしか年齢は変わりません。

お話を聞いていく中で、学部時代から活発に動かれている、考えられている印象を受けました。もっと聞いてみたい。

 

その若さ。近い年齢の方がここまで物事を考え、行動されている。

とても刺激を受けました。

 

中島さんをはじめ、オレンジファムの皆様。本日は本当にありがとうございました。

また、運転してくださった金井さん。いつもありがとうございます。

宮島さんにも大感謝です!