塾講師をしていると、本当に0知識で何もわかっていないところから、一授業でその学習内容を完璧にこなせるまでに成長してくれる、そんな様子を見れる時があります。
今日がまさにそんな感じ。
最初は、学校でもやったことがなく、解説を読んでも全くわからなかった。
でも、ある程度の概要を説明して、丁寧に解き方の手順を解説する。
説明して、できるかわからんんけど、理論は理解できたな、って感じたら。
今度は、一緒にペンを動かしながら、解く。
この時、自分が解説したところと、今の動作を紐付けながら一緒にやる。
最後まで解き切ったら、違う問題を出してあげて、自分でやらせてみる。
もちろん、よくわからないところ、覚えてないところが出てくるので、
最初に一緒にやったものを見ながら行う。
解き始めると、一緒にやったものを見ながら自分の手で解いてくれる。
それを二回くらいやって、次に一旦何も見ないでやってもらう。
わからなくなったら、一旦止まって見返しても良いことにする。
もちろん、最初はすらすらやるけれど、途中でその子の中で一番引っかかってる部分、腑に落ちていない部分で止まる。
その時に、さっきの答案を見せつつ、その部分の解き方を重点的に教える。
場合によっては、計算が前の学年の範囲や、小学校の範囲のものならそこの範囲まで戻って、数回計算練習を挟んで、その知識が使えるようになったら、やっていたところに戻る。
そうすると、ざっと回答までの解き方を頭で理解できるようになって、つまづきながらも思い出して一人で解き切ることができるようになる。
そこで辞めてしまうと、中途半端に記憶に残るので、3問ほど似た問題をやってもらう。
そうすると、最初は不安に思いながら計算していたのが、最後の方には自信を持って、すらすら解けるようになっている。
そういう気持ちがプラスになっている時に、少し難易度が高くなった類似問題をやってもらう。
例えば、今までは整数の計算だったところを、分数計算を入れたり。
当然、分数のところでつまづくので、その計算方法を事前に数問やって解説しつつ、最後にメインの問題をやってもらう。
そうすると、解き方の大枠がわかっていて、不安な計算も解消されているからこそ、自分の力で最後まで解き切ることができる。
そうすると、自分ならもっとできる!と思って、新しい問題が欲しくなったり、宿題に対しても「自分の力を試してみたい」と前向きになってくれる。
単純に、わからないことを、細かく丁寧に説明しつつ、その子自身が自分の力で最後は時切った、わかった!と思って終わることが大事だなって思います。
モヤモヤが蓄積されるほど、モチベーションは下がっていくし。
できればできるほど、モチベーションは上がっていく。
段階を踏んで、このレベルならわかる!を繰り返していって、最終的に本来やりたかった問題に挑戦することで、子どもたちはすごく嬉しそうな顔をしてくれる。
最初は、つまらない、面白くない、楽しくないっていう嫌な顔だったのが、
わかってきた!やってみたい!になったり、たくさん褒められることでどんどん楽しそうに、笑顔になってくれる姿が、自分も教えていてとても嬉しく感じます。
すごくいい経験でした。