今日、塾で高校生に数学を教えていました。
その際、対数関数の問題の中に、常用対数を用いた問題があり、それを教えることになりました。
対数とは、logなんていうものを使って表すものであり、log₂8=3のように、
8が2の何乗に当たるかを計算するものであります。
そこで常用対数です。
常用対数は、底を10として、log₁₀Xと表されるものです。
と、いうくらいしか認識していませんでした。
しかし、教えるためには深くまで理解する必要がある。
じっくり常用対数について考えました。
どうしてこれは底を10にするのだろうか。
10にする理由は簡単で、桁数がその分、分かりやすくなるからです。
そして驚くことに、すべての正の数が常用対数で表されるとわかったのです。
つまり、すべての数字は10を何乗かしたものといえる!
そういった考え方になると、常用対数の問題はほとんど簡単に落とし込めるようになりました。
高校時代、テストでも、受験勉強でもしっかり勉強してきたつもりでした。
しかし、久しぶりに見るとまた深い理解が得られるなと感じます。
改めて問題を眺めるととても面白い。
なんで高校で勉強していた時に気づけなかったんだろう。
大学で数学を学んでいるから?
塾で算数、数学を教えているから?
様々な経験により視野が広がったから?
不思議です。
読書でも、当時入らなかった本がすらすら入ってくる。新しい見方ができるようになっているなど、時間が経つことで変化している部分がとても多い。
昔やっていた習い事や、やりたくなかったことに「今」必要性を感じる。
また、多少なりとも経験することができていたことに感謝もする。
しかし、やっている最中には気づけない。
そういったことって結構あるのかなと思います。
今から過去を眺めているように、未来から今を眺めることができたらな。。。
だからとりあえず学び、感謝しよう。
今意味を感じなくても、いつかそれに意味を持たせることができると思うから。