以前も書いたように、今週から学級で、宿題を廃止しました。
理由としては、色々なことが挙げられますが。
まずできている子の可能性を狭めている、というところでした。
決められた漢字ドリルや計算ドリルは、確かにその子たちにとっては楽勝です。
ですが、なんの進歩もない。
わかるものを、ただ繰り返すだけの学習になっています。
漢字だって、書かずとも覚えられるものはあります。
それを無駄に書くよりも、自分がまだ覚えていない漢字を2倍書く方が良い。
計算ドリルもそう。
すでにできる範囲ならば、数問やってチェックすればいい。
逆に、今の学習が難しいと感じている子供たち。
その子たちは、ただわからないドリルをやるのは苦痛でしかない。
本当にわからない根源は、そこではないから。
だったら、わかるようになるまで時間をかけて、数問でもいいから挑戦してみる。
わからない、つまづきがある学年の内容まで戻って学習してみる。
つまり、全体的に家庭学習の幅を持たせました。
しかし、徹底的にルールは決めました。
学年での目標となる、50分以上の自学には必ず取り組むこと。
内容が図工や音楽でもいい。
とにかくまず50分やってみること。
また、やった内容を記録して、それだけ提出すること。
保護者の方を、安心させること。
テストで、自分の決めた点数を絶対に取ること。
そして、全体で納得を得て、それを数日行いました。
すでに、変化が出始めている。
例えば、宿題を全然やってこなかったAさん。
提出はするけど、いい加減なやり方だったり。
学習時間も、5分、10分程度。
でも、今日は違った。
なんと、初めて1時間半。
そして、やってきた内容が算数だったのですが、それが授業でばっちり生かされていた。
『』でも、予習の要領で家庭学習を行なってきたこともあったのか、本当にスラスラ問題を解いていた。
もちろん、本当にたくさん褒めました。何より感動した。
子供達を帰した後、すぐに保護者の方に連絡。
「〇〇さん、昨日はたくさん学習してきて!お家でも手伝っていただいたようで、本当にありがとうございます!授業でも、、、」
保護者の方も、本当に喜んでいました。
きっと、心配だったんだなぁと思います。
こうやって、嬉しいことで電話ができるのが、すごくいい。
他にも、自学の変化が。
今までただめんどくさいというイメージだった宿題が。
自分の可能性を広げてくれる、ということに気づき始めている。
例えば、予習をしてくる人がいて。
授業中に「これ自学でやったから知っている」という声も出始める。
何より、全員に平等に課された、「50分」という時間。
これは、今まで家庭学習の時間を多くとってこなかった子たちにとっては、大きな変化です。
なぜなら、それだけ時間があれば、1日の復習ができる。
だからこそ、昨日の学習内容の定着度合いが、いつもに比べて段違いに良い。
非常に、面白い。
また、本人たちも気づいてきたこと。
切りのいい、50分なんていう時間では、やり始めると終わらないということ。
だから結局みんな、1時間くらいやるようになる。
その「足りなさ」を感じるようになってくると、自然と学習にのめり込める。
家庭学習での「幅」が出てきただけ、良いなと思っています。
これからも、楽しみですね。