「なぜ必要か」
それはずっと色々な場面で小学校の時から考えて、嫌だなと思ったこともあることです。
なぜ今勉強しなきゃいけないのか。
なぜそれをするのか。
学校は、その「なぜ?」にあまり答えてくれない場所で、ただ、「やらなければいけない」という漠然とした不安感や焦燥感がある、そんなふうに考えてきました。
どれだけ、学習を、学校教育を、子ども集団に価値として落とし込めるか。
学級開きから、ずっと「誰一人も見捨てない」を基準に、注意することなどの判断をしていますし。
それを子供達にもしっかり伝えてきました。
そして、それ以降の各授業では、まず「なぜその教科を学習するのか、その価値は?」という問いでみんなで話し合ってきました。
子供達は、たくさんの意見を出してくれます。
だから、それをたくさん価値付けて行ったことで、「なんで勉強しなきゃいけないの?」という質問は無くなってきました。
学級集団も、少しずつですが変化が現れてきます。
こちらはただ、のらりくらりと自分の経験したことに基づいて、「幸せになるために」を授業前や後の1、2分くらいちょこっとお話ししたりしています。
でも、子どもたちの会話を聞いていると面白い。
「大人になる」という言葉が増えてきました。
「幸せ」という単語も聞こえてきました。
教員をやり始めて、一番心が落ち着くのが、おそらく子供達と関わっている時だと思います。
彼らは集団でやってきて、集団で帰っていきます。
それを、いいねぇと思いながらゆったり見つめます。
何より、怒らなくていい、叱らなくていいのが良い。
とにかくたくさん褒めている気がします。
たくさん褒めると、集団としての意識や行動が変わってきます。
こちらは怒らず済むので、体力も削られません。
事務仕事は大変だけれど、それも慣れです。
子供達は、とても面白い。
でもとりあえず、みんな仲良く、楽しく学校に来てほしいなと思います。
そして、幸せに生きて行ってほしいなと思います。
それだけでいいなって。それだけです。
さて。明日は保護者懇談会。
教頭先生が手伝ってくださって、一緒にシミュレーションまでしてくださって。
本当に周りに助けられてばかりです。
確かに、授業参観もあるので準備はしますが、ワクワクもあります。
やるべきことを、やります。