今週には、四年間ずっと一緒に塾を頑張ってきた友人が、卒業式を待たずに一足先に地元に帰ってしまいます。
授業やコースが同じわけではない。
いろいろな事情もあって、同じ時間を大学で過ごせたわけでもない。
ですが、ずっと続けてきた塾講師の仕事で、四年間一緒に働き続けた友人。
昨日は、一つの区切りとして、ご飯やカラオケに行ってきました。
普通にご飯を食べ、普通に歌い、気づいたら朝の三時。
これが最後になる、という気持ちはなかったのですが、住む場所、仕事が異なれば、相当のつながりがなければ今後も続いていく関係になるのはなかなか難しい。
カラオケを出て、真っ暗な本町の街を1時間くらいお話ししながら散歩しました。
塾であったいろいろなこと、自分の生徒たち、生徒たちだった子どもたちのこと。
四年間で経験してきたこと、得てきたこと。
そういうことを話しました。
塾での話は、来週の最後の勤務をもって、綴りたいと思いますが。
色々あったなぁと思います。
1、2年の頃は、それこそ夜遅くまで塾に残って、教材研究をしてみたり。
終わった後にそのままご飯にって、四時くらいまでこう教えたらいい、とかこうなってくれたらいい、とか、教育って、とか。
そういう、真面目な話を、お互いに長時間し続けられるような、そんな関係でした。
小学校から、高校まで、親友と呼べる人たちのことを考えると、両手で数えられるくらいの人がいると勝手に思っていて。
その誰もが、お互いのことや誰かのこと、何かのことについて、真剣に話して、語り合えるような、それを何度もやってこれた人たちだと思っています。
また、そういう人たちは、私のことをたくさん褒めてくれるし、的確に良くないところ、考えが凝り固まっているところに気づいて、たくさんアドバイスをくれるような人たちです。
そういう点で、その友人は、紛れもなく親友だと思っています。
向こうは、塾以外で私がどんな考えを持っていて、どんな行動をしているかは知らない。連絡用以外でSNSも繋がっていない。
でも、自分が頭の中で計画している、これからの人生設計について、ふんわりとですが、でも的確に言い当てました。
よくわかってくれていたのだなぁ、と嬉しくなりました。
正直に言えば、私の大学内におけるつながりは、高校までのつながりに比べて、非常に狭く、その範囲を出れば、実に薄いつながりだったように思います。
授業や活動などで関わる、同じ班になったら話せる、というくらいの。
だから、大学を卒業して、それぞれの自治体に戻ったりしたときに。
これからも繋がっていられる人は、実はごく少数になるのではないかな、と思うのです。
授業で顔を合わせていた人、知って、会話もしたりした人。
でも、卒業したら、これからきっと、二度と会わなくなる人たち。
高校までは、なんだかんだ地元が一緒だからこそ、会うような気もしてたけれど。
大学は、そうではない。みんな同じところに住むわけではないし、帰ってくるとも限らない。
そういう中での出会いや、学んだことはとっても大事なものだったのだなと思います。
その友人とは、とりあえず年1くらいでまた近況報告しようやーと話していました。
旅行に行ったりもいいねと。
ゼミの方は、つながりを残すためにも、『学び合い』の会を開いて。
そうやって、つながり続けたい人に、つながり続けるために、声をかける。
寂しさはありますが、新しい場所では、また新しい出会いがたくさん待っています。それは、とてもワクワクすることでもあります。
一つ一つの出会い、関わりを大切にして、過ごしていきたい。
「今生の別れじゃあるまいし。」
四年間、ありがとう。
また、どこかで。