前田央昭さんの著書『先生が複業について知りたくなったら読む本』を読了。
ゼミだったり、いろんな会で少しずつ「複業」というワードが聞こえるようになってきました。私自身、教員という職も楽しみですが、それ以外の道を狭めたくないという気持ちもあり、複業について興味がありました。ので読んでみました。
以下読書メモ。
・イギリスの歴史・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンの組織の運営における人間の心理に関する分析。
「仕事量は、完成のために与えられた時間を全て満たすまで膨張する。」
つまり、タスク量ではなく、時間がある分だけ使ってしまうということ。
勤務時間をオーバーしてしまえば、そこから時間があると思ってダラダラと仕事を続けてしまう。時間で区切って、もっと効率的にやる必要性がある。
▶︎複業により、学校外の仕事の仕方に触れることで、業務の改善、効率化のヒントが得られる。
・教員という職しかできない、しがみついている状態や人は、組織を固くする。
もっと、選択の幅を見せていくことが大事。
・商売をなんとなく俗っぽいものと捉えるのか、体験して子どもたちと向き合うのか。
それが、子どもたちの今後のキャリアを考える一助になったりもする。
・人の組織の成長を、三つのゾーンに分ける考え方
「パニックゾーン」「ラーニングゾーン」「コンフォートゾーン」
・公教育にアプローチするビジネスは、お金の出所を設計するのが非常に困難である
・一つの組織に居続けると、既存の業務を疑う嗅覚が鈍る。
これが、毎日ブログなど記録を続けた方がいい理由。時々振り返って、今の自分が変わってしまっていないか確かめつつ、が大事。
・企業から教員になる際に、収入の低さがネックになる場合も。
学校内での活動や効率を上げながら、他から優秀な人材を取り入れる手段としても良い。
・他業種から学ぶ、朝礼の効率化。教務室に一括に集まらず、情報は電子化で配布、学年部で会議。
・リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著書『LIFE SHIFTー100年時代の人生戦略
・学校は次世代を作る場所。外の世界の知見を取り入れつつ、優秀な人材を内側へ。
価値を循環させることが活動と学びの幅を広げる。=複業の良さであり、複業が認められていくべき理由。
・兼業許可申請の流れ★
・海外の教員は複業しているのか。そもそも、「制限する概念」がない。
そもそも、職業選択の自由を国や法律は侵害しない、というのが海外。
・都市部中古マンションを購入▶︎購入時よりも価値が上がった頃合いで売却。
繰り返しのその売却利益で儲ける。
・太陽光発電。 電気自動車との関連も。
雪国では少し難しいか。。。できたら良いなと思ったり。県や市のサービスを調べてみる。
・ある市では、複業を認めるようになってから多様な人材確保と採用倍率の向上が見られる。
・教員は人として豊かで多様であることをもっと重視して生きるべきではないのか。
すでに実践している、ブログだったり投資だったりのことについても書いてあって、面白かったです。
やはり、教育系の複業が認められやすく、より現代的な内容(SNS)を使ったりインターネット上で、というのは認められにくかったり。
あとは、金額が多すぎないものなどが良い、などがありました。
自分には何ができるかなぁということも考えつつ。
まぁとりあえずは一年目から5年目くらい乗り切らなくてはいけないですが。
試しにできそうなことを考えて、準備してみるのも面白いなと思いました。