昨日、オンラインのBOOK CAFEに参加させていただきました。
いつも開催していることは知っているのですが、なかなか読んでいる本ではなくて、出てみたい!けど、、、と足踏みしていたところに大ニュース。
今回の読書会のテーマ本は、西川純教授の著書『『学び合い』誰一人見捨てない教育論』。
自分のゼミの師の本であり、発売まで楽しみにしてしっかり読んだ一冊!
これは、参加するしかない!ということで、塾終わりギリギリに参加させていただきました。
なんと参加者35名越え!!びっくりです!
素晴らしい会で、とても学びが多かったです。
本の振り返りや、会の振り返りをして行きたいなと思います。
会は、話題提供してくださる方のお話と同時に進行し、合間合間にフリートーク時間が設定されているというもの。改めて、本の内容について振り返ることができたなと思っています。
フリートークの内容は、
・アイスブレイク的なものから、
・学校で問答実践されている時に、子供達から出た質問にどう回答するかというもの。
そして、
・私たちの「願い」とは何か。
どれも、本に沿った内容でした。
本の感想は置いておいて、会自体の振り返り。
最初のアイスブレイクでも、遠く離れた県の方とお話させていただいて。
集まった方々ほとんどが、『』について知っていたり、何年も実践されている方々。
アイスブレイクのつもりが、氷が燃えるほどの熱量で『』の実践について話しました笑
当然、今後初任者として『』をやっていく身としては気になりますし、先生方の実践をしっかり聞けるというのはなかなかない。
短い時間でしたが、熱い話でした。
確かアイスブレイクのタイトルは「夏休み楽しかったこと、楽しみなこと」でしたが、『』の話になると、夏の温度より暑くなりますね。
早速、本一冊を通して、実践の話も少し聞けて。
そのあとは、話題提供してくださる方がとても丁寧に本の内容をまとめ、発表してくださり。
その中でもやはり話題提供してくださった方の、本への見方、受け取り方が感じられて面白かったです。
次の話題としては、「問答」について。
生き方レベルの『』において、「問答」がどのような役割を果たすのか。
実際、最高レベルの『』を実践している、と師に言われるゼミ集団ですが、問答の時間がそのままゼミの時間にあたっていて。
今回は、話題提供してくださった方の問答実践で、子供達から上げられた質問について考えるというフリートーク。
これが難しくて!
人はなぜ生まれたのか、とか。お金をたくさん稼ぐには、とか。
先生やってても、こんなこと考えたことないよ!っていうのもたくさん出てきて。
きっと、子供たちの質問から、新たな自分に気付いたり、ある種の拘束力が働いたり。
自分が、面接練習の時にワクワクする感覚、つまり、自分の知らない自分を引き出されている、という感覚に近い。
子供達はもっと純粋だからこそ、いろんなことを聞いてくる。
自分はなんて答えるんだろうな、って考えて。
集まったグループの方とも意見交換。
逆に問い返す、という方もいたり。
自分の価値観を述べるのか、社会通説上の回答をするのか。
そういったところも、きっとそれぞれのスタイルになる。
お金=感謝というのは新しい視点でした。
自分が、もし回答するなら。
「人と繋がること。」そういう気がします。
ゼミでもよく言われますが、中長期的な情報収集はAIの戦略に勝る。
まず生き残れる戦略だと思います。
そして、それが重要になるのは、小学校中学校のつながり。
人を知り、人と関わり、人を分かること。それも、同じ集団の仲間のことを。
そして、お金持ちになりたい、ということに答えるのであれば、いろんな人のアイディアを受け止めること、繋がっていくことがやはり大切だなぁって。
話を聞いていて。
んー、お金持ちになる必要があるか、ということもまた考えます。
自分や自分の家族が幸せに暮らせる生活の基準があって、そのために必要な分を。
そういう点では、本でもあった、投資、というのも大切です。
自分も投資していますが、投資をする中で、お金に対しての価値観も変わるし、節約、必要なものが何か見定めるということもできるようになる。
面白い質問でした。
最後の質問は、何を願うか。
自分の願いは、変わりません。
「教員がいなくても、自立した集団」になってほしい。有機的な集団になるように、環境を作っていく。
そして、その目標を叶えるための自分の3本の軸。
(よく先生は、三つに絞れ、と言います。何かをなす人間になりたいなら。)
家族、健康、学び(教育)。
今なら、パートナー、健康(運動)、卒論、といったところでしょうか。
あながち、今後繋げて行きたい軸と似ている。
それをスパッと言えるようになったのは、昨年の自分の大きな成長だと思います。
他の方の願いも聞いて。
「家族」この大切さ。繋ぎ止める鎖でもあり、守る場所でもある。
もっと、深掘りして聞いてみたかったところでもあります。
自分の価値観の中で変化したこととして、
「教員も、職業であり、お金を稼ぐための方法である」ということ。
これは、自分がゼミにいて変わった価値観でした。
昨日、最後にこんな質問がありました。
「お金をもらえなくても、教師をやるか」というもの。
学部2年生の時の自分なら、迷わず「やる!」と答えたでしょう。
今は、迷います。
自分にとって、本当に大切なのは何か、よく考えるようになったからです。
そして、それは「教員」よりも、「家族」なのかなって。
これは、師の姿が大きい。
でも、どうなんだろ、家族がいないという人もいるし、そういう人は教員仲間が家族というふうにも言える。
自分が「家族」を優先したとして。
他の先生方にも「家族」がいるという事実。
みんながそれぞれハッピーならいいのに。と思います。
でも、とりあえず、自分に大切なもの。
だから意外にも。自分の教員職へのこだわり、というのは薄れてきているのかもしれません。
意外です、本当に。
先生になりたい、という気持ちはもちろんあります。
でも、「教えたいから先生になる」でもなく、「子供がかわいくて、好きだから」でもなく。
「子供たちが将来幸せに暮らしていけるような、そういう集団を作りたいから」という高次の目標になったようにも思います。
それは、教員という仕事に縛られない。
むしろ、社会全体でやっていくべきこと。
だから、少しずつ。いろんなところを見て回るようになりました。
学校外の学びの場。
学びの場でもない、地域の場。社会。
たくさん知って、最後に自分がどう生きるのか。
何を願うのか。
『学び合い』では、目標を語る。願いを語る。
より高次の。子供たちが目指したい、達成したい、と思えるような、そんな願いや目標を語れるようになりたい。
書いていて、腑に落ちました。
自分が、なんでいろんな会に参加するのか。
こういうことだったのかなぁ。あんまり理由もなく、面白そう!と思って飛び込んでいたけれど。
結局、ここに繋がっている気がします。新しい発見!
長くなったので、この辺にしようと思います。
あ、読書の感想ですが。
うーん、多分。
「ゼミで。先生と関わる中で。仲間といる中で。ずっと言われ、染み込んできたもの。当たり前になったものたち。生き方レベルの『学び合い』で解説されているもの。この一年半、ずっとゼミで共通認識になっていたもの。笑っちゃうくらいに、多分みんな言えること」です。
すごく抽象的なんですが、要は先生はその通りに過ごしていて。話す言葉も、行動も、全部一貫していて。
だから自分たちは、多分この本を読んだ時に。
それって、今のゼミの当たり前やんけ?ってなったような気がします。
本に書かれているどれもが、きっとどこかの質問や、本や、先生との会話、行動で何度も出てくるもので、自然と自分たちにも染み付いているもの。
そんなふうに、私はこの本を読みました。
いやー、もっとたくさんお話ししたかった!
けど、いろんなお話を聞いて、聞いていただいて!本当に素敵な会でした〜
ありがとうございました!